皆さんは1日にコーヒーを何杯、いつ飲んでいますか?これ、糖尿病の方にとっては実はとっても重要なことなんです。

糖尿病とコーヒーの関係性についてはもうずいぶん前から研究されていて、コーヒーを飲むことが血糖値に大きく影響すると分かってきました。

ただ、治療を受けているお医者さんからは、飲酒ほどハッキリと指導されることは少なく、全く気にせずに、好きな時に好きなだけ飲んでる人も実は多いんですよね。

糖尿病の方でも大好きなコーヒーを安心して飲める方法について調べてみました。


Sponsored Link

 

糖尿病でもコーヒーが飲めるか?

安心してください。

糖尿病の方でも、予備軍の方でもコーヒーを無理にやめる必要はありません。

私も境界型と診断されていますが、大好きなコーヒーを楽しんでいますよ。

ただ、少し飲み方の工夫が必要なんですね。

なぜ、工夫が必要なのか、コーヒーとの関係性を知っておいた方が、違和感なく飲み方を切り替えられるでしょう。

コーヒーは、糖尿病の治療中と予防では全く違う側面を持っているのです。

 

・糖尿病とコーヒーの関係

ハッキリ言うと、コーヒーは何も考えずに好きな時に飲む場合、糖尿病を発症された方、境界型、予備軍と診断されている方には好ましくない飲み物です。

ただ、これは、食事と大いに関連しているんですね。

 

なぜ漠然と飲んではNGなの?

その理由は、炭水化物と一緒に飲むと、カフェインの作用により、分泌されたインスリンの効果が十分に発揮されない「インスリン感受性の低下」を起こす可能性があるから。

糖尿病の方は、ただでさえインスリンの分泌量が少ないのに、せっかく分泌されたインスリンの効果さえも薄れてしまえば、当然、血糖値は上がってしまいます。

ただし、これは糖尿病、または境界型、予備軍の方だけであって、インスリンも正常に分泌され血糖値に問題のない方には当てはまりません。

また、カフェインはアドレナリンの分泌を促します。

アドレナリンには肝臓を刺激しグリコーゲンをブドウ糖に変える糖新生を起こさせ、反面インスリンの分泌を抑制する働きがあり、結果血糖値は上昇します。

研究の結果、3度の食事と共にコーヒーを飲んだ場合には、朝食時で8%、夕食時では26%も血糖値が上昇したというデータが報告されています。

つまり、食事と共にコーヒーを飲むということを続けると、インスリン感受性は著しく低下し、累積して血糖値の上昇幅が大きくなるということ。

血糖値の上昇が大きくなればなるほど、血管を痛めつけることが多くなり、結果的に重篤な症状を引き起こしかねません。

 

(参考元)

糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/healthdayjapan/2015/12/024533.php

参考元:ヘルスケア大学http://www.skincare-univ.com/article/011339/

 

緑茶は大丈夫なの?

塩分摂取量などにも気を使って、1日の内、お味噌汁は1杯だけで、あとは緑茶とともに食事をする家庭も多いようですね。

確かに、緑茶や紅茶にもカフェインは含まれるので、コーヒーと同じような作用が起きると考えられます。

ただし、緑茶はペンシルヴェニア大学の研究で、カテキンと抗酸化作用のポリフェノールの働きで血糖値を下げることが報告されています。

ですから、緑茶に関しては、食事と一緒に取ることにそう気を使わなくても良さそうですね。

 

・糖尿病予防とコーヒーの関係

糖尿病の予防という観点においては、コーヒーは理想的な飲み物であることが様々な研究機関から発表されています。

 

どんな効果が認められた?

血糖値が高めの糖代謝の悪い中年男性を対象に、1日に5杯のコーヒーを飲んだグループと飲まないグループとで、16週間かけて検証を行いました。

その結果、16週間後のブドウ糖負荷試験により、2時間後の血糖値に変化が見られ、コーヒーを飲んだグループのみ血糖値が10%程度低下する結果となり、コーヒーを飲むと糖尿病の予防に効果があるという結論に達したのです。

 

(参考元)

糖尿病ネットワーク2013年12月5日「コーヒーが糖尿病リスクを低下」

全日本コーヒー協会http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/doctor/74health

 

糖尿病の予防となるしくみって?

そもそもカフェインには、アドレナリンを分泌させることなどにより、血糖値を上げる働きがあります。

ですが、空腹時に取るカフェインには、血糖値を下げるミトコンドリアを活性化させる働きもあるのです。

また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸類という、強い抗酸化力のあるポリフェノールが食後の血糖値の上昇を抑制するという作用があることも分かってきました。

カフェインは急性期には血糖値を上昇させますが、長期的に、継続的に飲用することで、逆に血糖値を下げる働きがあるのです。

まだまだ、血糖値を下げるメカニズムについては、全容解明されていませんが、コーヒーが糖尿病の予防に大きな効果があるということだけは間違いありません。

予防的に飲むのであれば、1日4杯程度のコーヒーを飲むことで十分効果が得られます。

血糖値に何ら問題のない方であれば、食事と一緒に飲んでもインスリン感受性の低下に大きな影響はありませんので、1日4杯であれば継続して飲むのはあまり苦になりませんね。

 

(参考元)ネスレ日本:九州大学大学院古野教授インタビュー記事「コーヒーと糖尿病」http://www.nestle.co.jp/nhw/coffee/interview

 

・発症後の飲み方の違い

もしも、あなたが糖尿病を発症してしまったら、境界型だと診断されてしまったら、今まで自由に飲んでいたコーヒーの飲み方を変える必要があります。

確かにコーヒーには、長期的に見て血糖値を下げる効果、特に予防効果が認められています。

ですが、発症してしまった方が何も考えずに食事と共に飲むと、急激な血糖値の上昇を起こし、それを繰り返すことによって動脈硬化などをひき起こす可能性があるのです。

じゃあ、どうしたらよいか。


Sponsored Link

食事と一緒に飲む、または食後に飲むのはやめて、食間である空腹時に飲むことをおすすめします。

もちろん、おやつと共には絶対にNGですよ。

 

糖尿病患者のコーヒーの飲み方

・注意点

食事と共に飲むことで、血糖値はさらに上昇しますので、空腹時に飲むことが鉄則です。

また、食後についても、インスリンが分泌されている最中ですから、インスリン感受性の低下を起こしかねません。

コーヒーを飲むなら、必ず、食間の空腹時に飲みましょう。

コーヒーがそれほど好きではない方は、問題なくスパッとやめられるでしょう。

ですが、私もそうなのですがコーヒー好きにとっては、全くコーヒーが飲めなくなれば大変なストレスになってしまいます。

ストレスも糖尿病の原因の一因である、糖尿病を悪化させるということも分かってきています。

私は1日に2杯、コーヒーを胃に負担がかからないように、少し薄めに飲んでいます。

肥満も血糖コントロールを悪くするので、もちろんブラックなのですが、普通のブレンドを飲むと胃が痛くなるんですよね。

胃が痛くなれば、それはそれでまたストレスになるので、飲む回数を減らしても、多少薄めでもせっかくのコーヒータイムを楽しめるようにしています。

 

・血糖値の変動が少ない飲み方

 

飲むタイミング

食事と食事の間、空腹時に飲む

食事と食事の間の空腹時、糖質の代謝が必要のない時間帯、インスリンが分泌されない時間を狙って飲めば、インスリン感受性の低下は起きません。

カフェインを取ったことで、アドレナリンの働きによる多少の血糖値の上昇は起きますが、コーヒー自体に認められる血糖値を下げる作用との相殺効果が期待できます。

 

朝一番、目覚めのコーヒーは避けましょう

ただし、気を付けなければいけないのは、朝一番、目覚めのコーヒーはおすすめできません。

なぜなら、空腹時間が長いために、カフェインによるアドレナリンの作用で、肝臓での糖新生が強く起きてしまうから。

また、朝の3時から4時の間は、成長ホルモンによって誰もが血糖値が高くなる時間帯なのです。

健康な人であれば、インスリンが分泌され、血糖値を速やかに下げていきます。

ところが、糖尿病患者の方は、そのインスリンの分泌が不十分で血糖値が正常な状態まで下がらずに、暁現象と呼ばれる血糖値が高い状態で朝を迎えます。(参考元:http://www.down-blsugarlv.com/keyword/dawnphenomenon.html)

そこで、空腹時にコーヒーを飲むことでカフェインを摂取すると、糖新生が起こり、血糖値が跳ね上がってしまう恐れがあるのです。

 

何杯飲むか?

就寝前は、カフェインの作用で寝つきが悪くなることも考えられます。

また、目覚めのコーヒーは糖新生を強く働いて、血糖値が跳ね上がる可能性もありますので、朝食と昼食の間と昼食と夕食の間の1日2杯がおすすめです。

 

食事と一緒に飲む場合は?

どうしても食事と一緒に飲みたい場合には、GI値の低いものと一緒に飲みましょう。

カフェイン摂取後の血糖値を調べた研究では、GI値の低い食事をした場合は血糖値の上昇が緩やかになり、カフェインの急性効果を和らげるという検証結果も出ています。(参考元:ネスレ日本/古野教授インタビュー記事)

逆に、一番コーヒーに合うと思われるパン食はGI値95と高く、ベーグルなどを除いて高GI食となるので、最悪な組み合わせであると言えます。

 

・血糖値の変動が少ないコーヒーとは?

フィットライフコーヒー

特定保健用食品で、糖の吸収と血糖値の上昇を緩やかにする難消化デキストリンを配合しています。

あんパンと一緒に飲む臨床試験では、食後の血糖値の上昇が緩やかになることが実証されており、食事と一緒に飲むことで効果が得られるようになっています。

私も、何度かお世話になっていて、スティック状の粉末になっているので携帯に便利です。

お友達の家に遊びに行く際には、スイーツの手土産とともに必ず持っていきますよ。

味は、インスタントコーヒーだと思えば、違和感なく飲めます。

※フィットライフコーヒー(日本ミル)HP https://mill.co.jp/brand/flc/good_point/index.html#a_03

 

デカフェコーヒー

脱カフェイン処理がされた、カフェインが極力取り除かれたコーヒーで、妊娠中の方、または授乳期などカフェインを避けた方でも安心して飲めるようになっています。

割と種類も豊富で、スターバックスや無印良品、UCCなどでもデカフェコーヒー、カフェインレスコーヒーとして売られていて、比較的手に入れやすいです。

コーヒーとしての血糖値を下げる作用のあるポリフェノールはそのままで、血糖値を上げる作用のあるカフェインのみがカットされているので、血糖値の変動が少なくなります。

 

シナモン入りコーヒー

シナモンには、カフェインとは逆にインスリン感受性を高める効果があります。

また、消化酵素の働きを阻害する作用があり、血糖値を緩やかに上昇させるのです。

コーヒーにシナモンのパウダーを振りかけるだけで、手軽に効果が得られるのでおすすめですよ。

ただし、シナモンにはクマリンという肝臓に悪影響のある成分が含まれていますので、1日の摂取量は1グラムまでとし、比較的クマリンの含有の少ないセイロン製を選びましょう。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

糖尿病の方がどのように飲めば、コーヒーを安全に楽しむことができるのか調べてみました。

 

ポイントとして、糖尿病の方、境界型、予備軍の方はコーヒーを

  • 食事と一緒に飲んではいけません
  • 朝、目覚めのコーヒーも禁物です
  • 飲むなら、食事と食事の間、空腹時に
  • ストレスも血糖値を高くするので、無理せず、1日2回程度は楽しみましょう
  • 血糖値の上昇を抑えるコーヒーを上手く活用しましょう

大好きなコーヒータイムを諦めることなく、楽しんでくださいね。