玄米を美味しく食べる水の量は、炊くものよって少し変わるんです。
炊飯器、圧力鍋、土鍋と、少しずつやり方が違います。
そこで、今回は炊く頻度が多いといわれる3合炊きでの、炊飯器、圧力鍋、土鍋それぞれで炊く場合の水の分量を紹介します!
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玄米3合を炊くときの水の量
最初に、
計量カップの単位にはmlとccがありますが、これは単位が違うだけで同量です。
つまり、100mlは100ccと水の量そのものは同じなのです。
この記事では、cc単位で紹介していきますが、手持ちの計量カップがml単位でも同じ量なのでご安心ください。
ただ注意したいのは、
お米の計量カップと料理用の計量カップは容量が違いますので、間違ってもお米の計量カップで水の分量を量らないようにしましょう。
炊飯器の場合
炊飯器で玄米を炊く場合、玄米用のメモリがついているものもあります。
ついていない場合は、玄米1に対して水の分量は1.5~2.0倍が目安です。玄米1合は180ccなので、水は300ccが目安になります。
固めが好きな方は240ccほど、柔らかめが好きな方は360ccと、好みに合わせて調節してみましょう。
圧力鍋の場合
圧力鍋の場合、玄米1合に対して水は250ccが美味しく炊けるようです。
玄米を3合炊くには、水の分量は750ccということになりますね。
水の分量が合っていても、火加減で成功したり失敗したりと、圧力鍋にはコツが必要なようなので、火加減や弱火の時間も気にしましょう。
そうすると、美味しい玄米が炊き上がります。
土鍋の場合
土鍋で玄米を炊く場合、炊飯器や圧力鍋よりも多くの水が必要です。
玄米3合に対し、水は930~1000ccになります。こちらもお好みで水の分量を変えられそうですね。
土鍋は炊き上がるのに時間がかかりますし、火を扱うので目が離せませんが、その分美味しく炊くことができるでしょう。
炊飯器、圧力鍋、土鍋に共通しているのは、炊き上がりの好みで水の分量を変えられることです。
なので、いきなり3合炊くのではなく、自分の好みに合うようにまずは1合炊きから始めると自分にとっていい水の量が分かりやすいかもしれませんね。
白米と玄米を混ぜた場合の水の量
「自分は玄米を食べたいが家族は食べたくない」や「最初は玄米に慣れるために」などの理由で、白米と玄米のミックスブレンドなどが推奨されていますが、そうなると水の分量はどうなるのかと迷う方もいらっしゃると思います。
そこで、白米1合+玄米2合の食べやすいミックスブレンドの水の分量を紹介します。
- 白米1合には水200cc
- 炊飯器の場合玄米2合には水300cc
- 圧力鍋の場合玄米2合には水400cc
- 土鍋の場合玄米2合には水500cc
白米の水の分量は、基本的にどの調理器具でも変わりません。
炊飯器の場合は「白米1合+玄米2合」=「200cc+300cc」で合計500ccの水の量と、簡単な計算式になります。
もちろん、この場合も自分の好みに炊き上げるため、水の分量を調節しましょう。
上手に炊けなかった時の2つの対処法
最初は上手く炊けなかったり、慣れていても失敗してしまう時はあります。
失敗するパターンはだいたい3つ!
失敗パターン
- 焦がしてしまった
- 固く炊き上がってしまった
- 柔らかすぎに炊き上がってしまった
失敗の形は、だいたいこの3種類に分かれると思います。
特に圧力鍋や土鍋で炊いてみて焦がしてしまうと、もうどうしようもなかったりしますので、その時は素直に諦めましょう。
その他の固く炊きあがった場合や、柔らかすぎに炊きあがった場合の失敗は対処法があるので、ご紹介したいと思います。
1)芯が残って固く炊き上がった場合
- 多めの水をふりかけ二度炊きする
- リゾットやパエリアにアレンジ
- 市販のホワイトソースをかけオーブンで焼き上げる
手間をかけて炊いた玄米ですから、「固い」というだけで廃棄するのは勿体無いです。
芯が残って固く炊き上がってしまった場合は、さらに水分を追加して火を加えることで残った芯をなくすことができます。
リゾットにアレンジする方法は、かなり楽です。
玄米とコンソメスープを鍋で煮込み、お好みの柔らかさになったらチーズを入れてさっと混ぜ、チーズリゾットの完成です。お好みでコンソメスープの代わりにトマトジュースを使えば、トマトリゾットにもできます。
市販のホワイトソースを使用しオーブンで焼き上げるドリアには、ホワイトソースにあまりとろみをあまりつけないことで、ホワイトソースの水分が玄米に滲みて、残ってしまった芯をなくしてくれます。
ただし、お粥にするには玄米はちょっと手間がかかり大変です。玄米特有のぷちぷちとした食感がどうしても残りますので、お粥には向いていません。それでも、もしもお粥にしたいと思うのであればミキサーなどで潰す必要があります。特に体調が悪いわけでもなければ、リゾットにアレンジした方が楽かもしれません。
もちろん、好みもありますので「手間をかけてもお粥にしたい!」という方は、玄米をミルサーやミキサーにかけ、玄米粥を作ってみましょう。
2)柔らかすぎに炊き上がってしまった場合
- ラップをせずレンジで90秒ほど加熱する
- リゾットや雑炊、おじやにアレンジ
- 他にもアレンジ方法は豊富!
玄米が好みの固さに炊き上がらず、柔らかくなってしまうこともあるでしょう。
まずは応急処置として、食べる分だけをよそい、ラップをかけずレンジで90秒ほど加熱して、水分を飛ばしてみましょう。足りなければさらに30秒加熱してみて、それでもどうしようもなかった場合はすっぱり諦めて、リゾットや雑炊などにアレンジしましょう。
他にも様々なアレンジ方法があるのですが、あまりに豊富すぎて紹介しきれません。クックパッド(https://cookpad.com/)で「失敗ご飯 リメイク」で検索してみると、捨てずに済む方法は多く見つかりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
悩みどころである水の分量ですが、やはり個人の好みはありますので最初は探り探りになりますが、慣れてくれば常に自分好みの美味しい玄米が炊けます。
ネット記事によっては水の分量に差があり、少し紛らわしい部分もありますが、それはやはり好みの問題なのでしょう。
焦らず、自分の好みに合った水の分量を探してみてくださいね。