風邪を引いて耳詰まりすると大変ですよね。鼻水やのどの痛みに加えて、耳詰まりによる「こもったような違和感」や「頭痛」。
今回はそんな耳詰まりを解消できる方法やコツをまとめました。つらい耳詰まり「こもった違和感」をスッキリして、風邪も早く治してくださいね。
風邪による耳詰まりの治し方とは?
風邪による耳詰まりを治すには、
「耳抜き」
という方法が有効です!
耳詰まりが起こる原因は様々あります。
耳は大きく分けると、耳の穴から鼓膜までの外耳、外から伝わった音を内耳に伝える中耳、音を信号に変換する内耳の3つに分けられており、それぞれが役割をはたすことで音を聞き分けることが出来ます。
風邪を引いた時に、耳詰まりが起きてしまう原因としては、
- ウイルスや熱で内耳にある耳管が狭くなる
- 耳管内の圧力の変化
等があります。
逆に言うとこの耳管を広げて、空気の通りを良くしたり、圧力を変化させてあげればいいという事になります。そして、その為の代表的な方法として、【耳抜き】と言う方法なんですね。
効果的な耳抜き方法4選!
耳抜きの方法も様々ありますので、効果的で手軽にできる方法を4つご紹介いたします。
- バルサルバ法
- フレンツェル法
- トインビー法
- ヨーイング法
〈バルサルバ法〉
- 鼻から息を吸う
- 口を閉じて、鼻をつまむ
- 空気を耳から送り出すイメージで息を吐く
このように、バルサルバ法は口と鼻の両方を塞いで息を吐くことで、耳から空気が抜けようとするので、その時に狭くなった耳管を広げて解消する方法です。
比較的誰でも出来るようになる方法ですが、力を入れすぎたりすると逆に耳を痛めてしまう場合もあります。
〈フレンツェル法〉
- 口を閉じる
- 喉を意識して力を入れる
- 舌の付け根をゆっくりと上に上げる
フレンツェル法は、手を使わず下の動きだけで耳抜きをする方法です。人によってはやる感覚が分かりにくいという人もいるようです。
イメージとしては口を閉じてあくびをするイメージで行なうと上手く出来ます。この方法はバルサルバ法より耳管や内耳が傷つきにくいというメリットがあります。
〈トインビー法〉
- 鼻をつまむ
- 鼻をつまんだままツバを飲み込む
トインビー法は、ツバを飲んだ時に鼻腔内の圧力を下げる事により同時に耳管を広げるという体のメカニズムを利用した方法です。
かなりシンプルなので出来るようになると耳への影響も少ない耳抜き方法です。しかし、感覚がわからず出来ない人も多い方法です。
〈ヨーイング法〉
- 口を軽く閉じる
- あくびをするイメージで咽喉の奥を広げる
ヨーイング法もトインビー法と同じくやり方はシンプルですが、感覚がつかめない人には少し難しい方法みたいです。ただ、この方法も耳への影響は少ないです。
参考元:http://lapice.biz/info/guide/35326/
耳抜きのコツとは?
耳抜きにはいろいろな方法がありますが、やりにくい体質の人居るので上記でご紹介した方法でも上手く出来なかった人は、事前準備をすると上手く出来ます。
4つの方法をご紹介しましたが、全体的に言えるコツとしては、
【耳の付け根の筋肉のマッサージ】
が効果的です。耳抜きが上手く出来ない人の理由として耳周辺の筋肉が硬いという特徴もありますので、良くマッサージをして筋肉をほぐしてあげると簡単に出来たりします
最も一般的な〈バルサルバ法〉のコツですが、この方法はとにかく【空気をゆっくり出す】事が重要です!勢いよくやってしまうと耳の中が痛くなってしまうので、注意してくださいね。
他にも〈フレンツェル法〉のコツで言えば、唾液を多く出してから飲み込んだ方が、より耳抜きしやすいので、アメやガムを舐めたり噛んだりしてから行なうと唾液が沢山分泌されておすすめです。
どちらも簡単に実践できるので是非試してみて下さい。
参考元:http://kobayashi-jibika.com/faq/index.html
それでも治らない場合の原因とは?
これまでご紹介した耳抜きの方法は、耳管の空気の通りが悪い場合に耳管を広くしたり、圧力を変化させて耳詰まりの閉塞感を解消するものですが、それでも治らない場合は、主に以下の原因が考えられます
- 急性中耳炎
- 鼻炎
- 耳管狭窄症
風邪になって、鼻のかみすぎや必要以上の力で鼻をかんでしまったりすることで、耳管の炎症や腫れが更に悪化してしまい、上記のような症状を併発してしまう可能性があります。
風邪を引いて耳抜きをしても中々耳の閉塞感が解消されない場合は、無理にやり続けずに耳鼻科にいって診察してもらったほうが良いです。
風邪以外の耳が詰まる理由とは?
耳詰まりは、風邪を引いた時以外にも起こる可能性があります。
- 耳垢栓塞
- 耳管開放症
- 突発性難聴
- メニエール病
〈耳垢栓塞〉
耳垢栓塞は、耳垢が貯まり鼓膜を塞いでいる状態です。詰まっているため耳の聞こえが悪かったり、耳詰まりが起きているような感覚になります。定期的に耳の清掃をしている場合でも起こる可能性があります。
参照元:https://www.jibika-operation.com/aural-calculus
〈耳管開放症〉
耳管が常に開放状態になることで発症します。頭痛、立ちくらみ、睡眠不足、疲労感など様々な自覚症状があります。また、耳管の開放状態が続くことで炎症が起き、他の疾患を併発してしまう事もあります。
参照元:http://web1.incl.ne.jp/ishikawa/PET/jp/jtitle.html
〈突発性難聴〉
内耳などに障害が起こる感音性難聴の一種と考えられており、未だに原因は解明されていない病気です。ミュージシャンやアーティストに多い病気とも言われていて、歌手の浜崎あゆみさんやスガシカオさんは突発性難聴と報道されてたのが有名です。
参照元:ja.wikipedia.org/wiki/
〈メニエール病〉
内耳のリンパ水腫が原因で発症する病気で、激しいめまい、嘔吐、耳鳴り、耳詰まりが同時に発症する、厚生省の特定疾患に指定されている病気です。ほっておくと最悪の場合聴力を失う可能性もあり、早期の治療が必要です。
参照元:ja.wikipedia.org/wiki/
上記症状は代表的なものになりますが、風邪を引いた時以外にも耳詰まりが起きることがあります。しかも思っているより重大な症状を引き起こす可能性があり、軽視するのは危険です。
私の知り合いにもメニエール病を発症した知り合いがいますが、直ぐに病院に行かなかったので、難聴になってしましました。少しでも気になったら専門医に診てもらう事を強くおすすめします。
まとめ
風邪を引いた時に、つらい耳詰まりを感じたら先ずは、耳抜きをしてみて下さい。
耳抜きの方法には、
- バルサルバ法
- フレンツェル法
- トインビー法
- ヨーイング法
という4つの方法があります。どの方法も手軽に誰でも出来るものですが、やりやすい体質の人とやりにくい体質の人と分かれます。また、上手く出来ないからといって必要以上に耳抜きをするのは危険です。
- 突発性難聴
- メニエール病
- 耳管開放症
- 耳垢栓塞
といった、他の症状を誘発させてしまう場合もあります。少し試して耳詰まりがよくならない場合には、必ず病院に行くようにしましょう。