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糖尿病予備軍や境界型と診断されている方は、手や足にしびれを感じて、ついに糖尿病に?と不安に思うことがあるかと思います。

血糖値が少し高めだったり、食後血糖値が高くても空腹時は基準値内という糖尿病前段階では、自覚症状がないことが多いですよね。

まだまだ、大丈夫と思っていたら、急にしびれを感じた…。私も境界型の糖尿病でいつしびれ症状がくるか不安な面もあります。

今回は、糖尿病もしくは境界型の方が心配な【しびれ】について調べてみました。

糖尿病のしびれには特徴があるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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糖尿病による指先のしびれとは?

糖尿病の3大合併症の一つである、糖尿病性神経障害が手足のしびれを起こします。

3大と言われるだけに、神経障害の合併症を起こす人は、糖尿病患者の約40%と好発しています。

ただし、その40%の中には自覚症状のない方も含まれていて、実際にしびれや痛みなどを感じているひとは15%ぐらいとぐっと低くなるのです。

 

また、神経障害によるしびれは糖尿病だけでなく、腰椎の椎間板ヘルニアや、頚椎症性脊髄症などの整形外科的疾患でもよく見られます。

また、合わない、窮屈な靴を履き続けることで、血行障害を起こし、しびれるということも意外と女性には多いんですよ。

 

つまりは、しびれがあったとしても糖尿病ではなく、しびれがなくても糖尿病ということがあり、しびれが出た=糖尿病と過剰に不安になる必要はありません。

糖尿病性神経障害によるしびれには特徴がありますので、ご自分のしびれがあてはまるのか確認することが大事です。

 

どんな風にしびれる?

糖尿病のしびれにははっきりとした特徴があります。

左右対称にあらわれる

左右対称にあらわれるのは、糖尿病が全身症状であるためで左側だけというように、局所的にはおこりません。

 

一方、整形外科的な疾患では、そのほとんどが片側だけの神経経路に沿ったしびれ方をします。

初期には足の指先・足の裏で、手のしびれは進行してからあらわれます

(参考元:疼痛.jp http://toutsu.jp/pain/tounyoubyou.html)

 

足先は神経の一番末端ですので、最初に症状が出てくるんです。

足の指先からしびれ始めることが多く、じわじわと体の中心側に向かってしびれがだんだん広がっていくようになります。

 

手のしびれが起きるのは糖尿病の症状が進行してからなので、もしもあなたが突然手のしびれが始まったのであれば、頚椎などの疾患によるものかもしれません。

 

しびれの症状は「びりびり」、「ぴりぴり、「じんじん」としたしびれで、痛みを伴うこともあり、ずーっと慢性的にしびれている状態になります。

電気が走ったような感じのしびれや痛みが起きる場合もあります。

安静時や夜間にしびれや痛みが増すのが特徴的です。

素足でも足の裏に1枚紙を挟んでいるように感じることも多く、足の裏の感覚が鈍くなっていきます。

最初は足先のしびれだけであったのが、手もしびれ、だんだん痛みを伴うようになり、病気の進行に伴い、しびれや痛み、熱感、冷感などの感覚が失われていきます。

 

糖尿病だと【ビリビリ・ジンジン】はどの程度進行している状態?

高血糖の度合いと、高血糖の期間がどれくらい続いているかによっても、神経症状のあらわれ方、神経障害の発症時期は変わってきます。

ヘモグロビンA1Cが6%以下に抑えられていれば、神経障害は発症しません。

他の3大合併症である腎症や網膜症は10年程度の長い経過期間を経て発症するのに対し、神経障害は、ごく初期の段階から症状があらわれます。

ということは、糖尿病に特徴的なしびれに気がついた時は、糖尿病を発症してしまったけれども、まだ初期の段階なんだと判断することができるのです。

 

(参考元:糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/seminar/18/)

 

糖尿病性のしびれに気がついたら

そして、これがもっとも重要なことになりますが、もしかしたらと思ったら、即、医療機関で診断を受け、治療を開始するべきです。

なぜならば、この神経障害は進行してから治療を始めても、しびれや感覚の消失は元には戻らないことが多いのです。

ですが、糖尿病の初期の段階では、医師の診断の下に良好な血糖コントロールができれば、多少時間はかかりますが足のしびれを改善することが可能です。

 

また、神経障害が悪化すると、足の感覚が麻痺することで傷やケガに気がつかず、菌が入って腐るなど、最悪の場合、足の切断や命の危険にまで及ぶこともあるのです。

治療によって糖尿病の進行を抑え、他の3大合併症である網膜症や腎症、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こす可能性が低くなります。

糖尿病と診断されるのが怖くて病院から遠ざかり、もやもや悩むよりは、思い切って受診することをおすすめします。

 

私の糖尿病仲間は、長年、無糖ではない缶コーヒーを毎日3本飲み続け、足の裏の感覚がおかしいと気づいてからも放置し、しばらくしてから病院の治療を受けました。

結果、2型糖尿病ですが薬ではなくインスリンによる治療を行うことになり、残念ながら足の裏のじりじりとしたしびれと、感覚異常は治りませんでした。

痛みがあるわけではないけれど、足の不快感に悩まされ、もっと早く行けばよかったと、時々悔しそうにこぼします。

 

この段階のその他の糖尿病症状って?

神経障害はしびれや感覚の鈍麻以外にも、さまざまな症状があります。

糖尿病性神経障害の症状

  • 便通異常:便秘や下痢を繰り返すようになります
  • 立ちくらみ:起立性低血圧によって、立ち上がった時にめまいのような状態になります
  • 発汗異常:体温調節異常により、暑くなくても大量の汗をかくようになります
  • こむらがえり:高血糖が続くことで末梢神経が傷つき、刺激を受けることにより筋肉が異常収縮します
  • 血流障害:足先が冷たくなる

など


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(参考元:糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/seminar/18/)

 

その他の症状

  • 頻尿:血糖が高くなると、血糖値を下げようとブドウ糖を尿として排泄しようするために頻尿になる
  • のどが渇く:頻尿になることで、のどが渇く
  • 疲れやすい:何となく疲れやすい、だるい

 

私は境界型なので、自費で血糖値測定をしているのですが、血糖値が高めに推移すると、少し肩がはるような、痛重いような気がします。

血流障害によるものなのかなぁって思っていたのですが、肩こりも糖尿病の大きなサインで、やはり神経障害の一つと考えられます。

 

(参考元:http://www.qlifepro.com/news/20130610/shoulder-worsens-diabetes-well.html)

 

しびれは改善する余地がある?

糖尿病の初期の段階であれば、十分改善する余地はあります。

神経障害の原因と思われる神経細胞内のソルビトールを取り除き、血流をよくして、神経細胞へ酸素や栄養が行き渡るようにするためには、血糖のコントロールが不可欠です。

血糖値を良好な状態に厳格にコントロールする、加えて薬物療法を行うことで、少し時間はかかりますが、改善することは可能です。

ただし、あくまでも初期の段階というのが、大事です。

 

(参考元:糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/seminar/18/)

 

しびれを改善する3つ最善策

 

目に見えてしびれが改善するわけではありませんが、習慣化することでしびれ改善の効果が期待できる、薬物療法・食事療法以外での改善策をお教えしますね。

 

1)入浴+マッサージ

ぬるめのお風呂につかり、足の指、一本一本、足裏、手の指をやさしくていねいにマッサージすると血流がよくなり、しびれが少し和らぎます。

1回ぐらいでは、あまり実感できないかもしれませんが、1日の終わりに習慣化するとよいですね。

 

私はまだ、糖尿病性の神経障害は出ていないのですが、腰椎の椎間板ヘルニアによる右足の神経障害で、少し麻痺と薄くしびれが残っているんです。

だから、右足には冷感があったり、足裏に紙がくっついてるような、糖尿病性神経障害と似たような症状なんですね。

 

ですので、お風呂でのマッサージは私自身、よほど時間の取れない時以外は、必ずやるようにしています。

少し足が軽くというか、しびれもあまり気にならないような感じがしてグッスリ眠れます。

 

2)有酸素運動による血糖コントロール

プールで泳ぐ・歩く、ウォーキングなど、血流が良くなるような全身運動はかなり効果的です。

運動することで、インスリンの抵抗性も改善され、血糖値コントロールにもつながります。食事で取った糖を消費するよう、食後30分から1時間後に行う事で急激な血糖値の上昇を抑えることができ、2型糖尿病の方にはとても理想的です。

 

ただし、3日ほどで運動によるインスリン抵抗性改善の効果は薄れてしまいますので、定期的な運動は必須になります。食後に散歩しましょう!

但し、すでに心疾患や重度の神経障害などを起こしている場合は、重篤な状態を引き起こす可能性もありますので、必ず医師と相談してからにしましょう。

 

参考元:http://www.dm-net.co.jp/fitness/staff/001/12.php

 

3)血糖自己測定による自己コントロール

血糖自己測定(SMBG)をすることで傾向を知り、暴飲暴食の抑止にもつながり、血糖値を良好にコントロールする。

何を食べると血糖値がどれくらい上がるのか、上りにくいのか、どんなタイミングで下がるのかなど、自分の血糖値がどういう動きをするのか傾向を知ることができます。

傾向が分かれば、やめておこう、半分にしようなどの抑止力につながります。

結果、良好な血糖コントロールがしやすくなり、しびれの改善につながるということになるのです。

 

私は境界型ですが、血糖値測定器で日々自分の血糖値を監視しています。

空腹時血糖値は基準値内ですが食後高血糖で、糖負荷試験では2時間後140mgはクリアしたものの、1時間後血糖が200を超え、境界型と診断されました。

食事の指導ももちろん受けましたが、なかなか成果が出なかったので、思い切って血糖自己測定を始めたところ、傾向が分かり、食に走りたい衝動を抑えられているんです。

 

ただ、残念なことに、この血糖自己測定は、インスリン治療者以外は保険の対象ではなく、すべて自己負担になるので、お財布には厳しいです。

自分の血糖値動きの傾向が分かるまでは、少し、こまめに測っていましたが、今では、朝食前の1回だけで、大体状態が分かるようになりました。

毎朝1回だけであれば、測定器の初期費用を除けば、1ヶ月のランニングコストは4,000円前後で済むと思います(穿刺器具と試験紙)。

血糖値測定をちょっとさぼっていると、つい甘えがでるのか、高糖質なものをここぞとばかり食べてしまい、空腹時血糖値もすこし高めに推移してしまいます。

 

まとめ

 

いかがでしたか。

糖尿病によるしびれについて調べてみました。

糖尿病予備軍、境界型の人にとって、手足のしびれの有る無しは、最後のとりでのようなものなんじゃないかなって思います。

足先のしびれに気がついて戦々恐々となる前に、ご自分のしびれが、糖尿病のしびれの特徴に当てはまるのか、他の要因ではないのかをまず、考えてみてくださいね。

 

糖尿病のしびれの特徴は、

  • 左右対称にしびれる
  • 安静時や夜間に症状が強くなる
  • 足先から始まって、手にもあらわれ、慢性的にしびれる
  • 痛みを伴うこともある

 

そして、もしも当てはまってしまったら、しびれや麻痺、感覚異常を改善するためにも、恐れずに、早急に、初期の段階で医療機関を受診することが重要です。

糖尿病は一生治らない病気ですが、特徴的なしびれによって早期発見、治療が可能ですから、恐れず、立ち向かいましょう!