微熱が続く、手足がだるい、のぼせてしまう…などの症状は、もしかすると自律神経失調症かもしれません。

自律神経は、生きていくのに必要な呼吸や消化など、全身の器官のバランスをコントロールしてくれる大切な神経です。

この自律神経が崩れてしまうと、体のあちらこちらに支障が起きます。

これを自律神経失調症とよぶのです。


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自律神経失調症とは?特に女性がなりやすい理由!

 

自律神経とは、交感神経と副交感神経から成り立っていて、体の安定したバランスを保っています。

ところが、自律神経が上手く働かない、つまり自律神経失調症の状態になると体のあちらこちらで不調が現れます。

 

自律神経失調症の要因

 

・内的要因

性格やもともと持っている体質などによって起こる体の内的要因。

 

・外的要因

生活スタイルやストレスなどの体の外側から来る外的要因。

 

・更年期障害

女性は閉経に伴って起きる更年期障害により女性ホルモンのバランスが崩れることが要因。

 

自律神経は自分の意思では調整することができません。

昨今では、男性の更年期障害にも注目されていますが、それを踏まえてもやはり女性がかかりやすいと言えるでしょう。

自律神経失調症は、色々な症状を表します。ですから、「これが自律神経失調症である」という、絶対的な症状はありません。

その中でも、大きな症状を取り上げると4つのタイプに分けることが出来ます。

 

自律神経失調症のタイプ

 

・本能性自律神経失調症

虚弱体質や低血圧の人に多く、もともと持っている体質によるもの。

 

・神経症型自律神経失調症

感受性が過度に敏感で、人の評価を気にしてしまいがち、また、頼まれごとを断れないタイプ。精神的ストレスで日頃から体調を崩しやすい人が陥りやすい。

 

・心身症型自律神経失調症

生真面目で、几帳面。何においても完璧主義で妥協しないタイプ。ストレスが原因であることが最も多い。

 

・抑うつ型自律神経失調症

ストレスなどの外的要因で心身ともに参っており、ネガティブ思考。うつ状態がみられる場合。心身症型の進行型と考えられている。

 

 

微熱以外でよくみられる症状は?

 

様々な症状を起こす自律神経失調症。その中でも多くの方が経験すると思われる症例10の症状を上げてみました。

・頭痛
・めまい
・冷え
・のぼせ
・動悸
・耳鳴り
・頻尿
・不眠
・パニック障害
・うつ

 

順番に考えていきましょう。

 

 

・頭痛

自律神経失調症の主な原因として一番多くの方が体験なさるのは、頭痛かもしれません。

交感神経が過度に働くことによって、体が緊張し血管が収縮して起こるのが緊張性頭痛です。

体が緊張していることにより、肩や首がこったり腰痛があることが多いと言われています。

ただ、頭痛というのは頭の中の重大な病気のサインでもあります。現代では「頭痛外来」を設けている病院も多々あります。

自己判断せず、受診をして重大な病気にかかっていないか診てもらうことが大切です。

 

・めまい

めまいも自律神経失調症の代表的な症状です。

 

めまいとは、

・立ちくらみ

立ち上がったときに、血が引くような感じがしてしゃがんでしまう。椅子から立ちあがただけなのに、何かにつかまって体を支えたりしなければならない症状をいいます。

 

・浮遊性めまい

体が「ふわふわ」と浮いているような感じです。

1歩を踏み出すのが大変で、のぼせもあることが多い症状です。

 

・回転性めまい

自分の周りがくるくるとまわっているようなめまいで、吐き気などを同時にもよおしたりします。

 

以上、この3点であることが多く見受けられます。

めまいは脳出血によっても起こるので、脳外科を受診して頭の中の病気でないことを確かめましょう。

 

・冷え

 

季節を構わず、手足が温まらなかったり、入浴しても体が温まりにくいという症状を示します。自律神経が正常に働ないことで、体温設定がうまくいかず冷えが起こります。

体の冷えは、人をイライラさせたり倦怠感を招いたりするものです。

イライラや倦怠感は自律神経に働きかけ、一層の冷えが起こり、冷えが起こると更にイライラしたり…。と、負のスパイラルに陥ってしまいます。

寒いと感じたら、厚着をするなどして体温を保って下さい。

 

・のぼせ

熱は、自律神経によってその働きに合わせた温度に保たれています。心臓や脳など大切な臓器は高い温度で安定しています。

自律神経が正しく働かない場合「ウツ熱」という状況を生むことがあります。これは、発熱とは正反対の熱のことです。

熱が内にこもることで汗がダラダラとでるような、暑さを感じます。この時は、少量の冷たいものを飲んだり食べたりしましょう。

汗をかいているのですから、知らぬ間に脱水症状をおこす可能性があります。水分補給をこまめに行いましょう。

 

・動悸

運動など何もしていないのに、心拍数が上がるのは自律神経が上手く働かないことにより起こる動悸かもしれません。

次のことに気をつけましょう

 

・ドキドキ

めまい息切れ及び胸痛が伴う症状は、一度受診してみる必要があります。心臓の重要な病気のサインかもしれません。

 

・ドンドン

自然な心臓の動きを大きく感じてしまうことが多くなったら、精神的に疲れているかもしれません。些細な状況で誰もが起こりえます。

「職場の人間関係が厄介だ」「生き付く暇もない育児に翻弄されている」などストレスが溜まってはいませんか?適度にリフレッシュして、ストレス発散を心がけましょう。

 

・フッ フッ

脈が飛ぶように感じることはありますか?これは、多くの人に起こり得る不整脈で、通常では感じないものです。


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神経が敏感になり、今まで感じなかった不整脈を感じ取ってしまいます。あまりに頻繁で、長期間にわたって続くなら心臓の病気を疑って受診するのも大切です。

 

・耳鳴り

何も音のないはずの場所で「キーン」という音が自分にだけ聞こえるのが耳鳴りです。

耳鳴りは、自律神経の異常の他、精神的なものとストレスによるものがある一方で、突発性難聴やメニエール病など重度の病気のサインであることもあるのです。

ですから、耳鳴りは、放置するのは良くありません。耳鼻咽喉科を受診するのをお勧めします。

 

・頻尿

交感神経が強く働くと、体のあちこちが緊張します。膀胱もこの影響を受けて小さくなりますから、何度もトイレに行きたくなります。

緊張するとトイレに行きたくなるのは、自律神経失調症でなくてもありますね。これは、その時と同じ状況に体があるということです。

逆に副交感神経が優位に働いていると、膀胱は広がりトイレに行く回数が減ります。寝ている間は数時間でも、排尿しなくてもいられるのは、副交感神経が優位に働いているためです。

 

・不眠

眠気は、体温が下がる瞬間から訪れます。この体温が下がる瞬間というのが、自律神経が交感神経から副交感神経に変わるときです。

副交感神経が優位に働き出すと、呼吸数や心拍数が遅くなりリラックスした状態を作ります。ところが、自律神経が上手く働かないといつまでも副交感神経の出番がやってきません。

このため緊張状態が続き眠れなくなります。

 

・パニック障害

自律神経失調症とは別の病気ですが、更年期障害と同じような症状が現れます。心理的な恐怖やストレスなどで、何の理由もないのに動悸や息切れがしたり、発汗、吐き気、腹痛などを起こします。

体に異常がなく、これらの症状が現れた場合はパニック障害も疑います。

更年期障害で自律神経失調症を疑った場合は、月経の不順もあることが多く産婦人科を受診しますが「もしかしてパニック障害かな?」と思ったら、心療内科を受診して下さい。

 

・うつ

うつ症状も、自律神経失調症とは別の病気ですが、更年期障害が重く、思うように日々がおくれない期間が長くなったことにより、うつ症状が出る場合があります。

言いようの無い不安感や喪失感。倦怠感があるのにグッスリとは眠れない睡眠障害が主な症状で、重症だと布団から出られなくなったりもします。

パニック障害と同様、心療内科や精神科を受診しましょう。

 

 

自律神経に効く!おすすめ漢方!

 

東洋医学では、人の健康な状態を「平(へい)」と言います。

「平」というとたいらな感じがしますが、イメージとしては球体を思い浮かべて下さい。潤いで満ち満ちて力があふれんばかりの状態です。

これと比べて、ストレスや疲労により心身ともにすり減っている状態を「虚(きょ)」といいます。逆に、緊張状態が長く続いていたり、頭に血が上った感じやほてりがある場合を「実(じつ)」と言います。

ご自分が今、どの状態にあるかを把握してお薬を選ぶのをお勧めします。

 

・頭痛

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)「実」

更年期障害から来る自律神経失調症の頭痛やイライラ、肩こりなどの症状緩和に向いています。体つきは、筋肉質でがっちりしたタイプの方にお勧めの血のつまりを良くするお薬です。

 

・めまい

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)「やや虚」

手足が冷えることや胃腸の不調からくるめまいに効果があります。また、倦怠感や食欲不振のある方にお勧めです。

 

・冷え

四物湯(しもつとう)「虚」

冷え性など血行の良くない方にお勧めです。血の巡りを改善してくれるお薬です。顔色が悪く、乾燥肌の人にも効果的です。

 

・のぼせ

女神散(にょにんさん)「実」

のぼせ、精神不安などが重い時に用いられます。月経不順に効果のある更年期障害のお薬です。

 

・動悸

真武湯(しんぶとう)「虚」

動悸、めまいに伴って全身の倦怠感が伴う方に向いています。もともと低血圧で体力がなく、気力の湧かない時のお薬です。

 

・耳鳴り

釣藤散(ちょうとうさん)「虚」

耳鳴りやイライラする頭痛、不眠などの症状に力を発揮します。血圧の高い方にお勧めです。

 

・不眠

酸棗仁湯(さんそうにんとう)「虚」

心身の疲労による不眠の方に良く効きます。神経が過敏になったりして、寝つきが悪く喉が渇く方に向いています。

 

・パニック障害

加味逍遥散(かみしょうようさん)「虚」

軽いパニック障害にも効果があります。女性の自律神経失調症に良く効きますが、体力がなく色白の方に向いています。

不眠や眼精疲労にも効果があります。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)「虚」

上記と同じ症状で、体格がよく体力がある方は、こちらが良いでしょう。

 

・うつ

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)「虚」

うつ傾向の方に向いています。心身共に疲れやすく、ストレスをうけやすい方。ふさぎ気味の気分にともなった、動悸やめまい、吐き気の症状にも良く効きます。

 

 

まとめ

 

更年期障害に伴って起きる様々な症状は、自律神経失調症により引き起こされることが多くあります。更年期障害は、何事もなく過ぎる人と何年も苦しめられたという人がいるなど、個人差があります。

もし、症状が出てしまったら、まず大きな病が隠れていないかかかりつけ医に相談しましょう。必要があれば、検査してもらうことも重要です。

更年期障害を軽く抑え込むには、適度な運動とバランスの良い食事、そして何より大切なのは、ストレスをためず、上手に発散する方法を持つことです。

疲労をためこまないために、適度な睡眠や入浴も必要ですね。それでも、症状が出てしまったら無理をせず、家族の協力も積極的に得ていきたいものです。家族に打ち明ける勇気も必要なんですよ。

 

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