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咳は、風邪やインフルエンザのウィルスや細菌、ホコリや花粉が体内に入ってきた時、それを体外に排泄しようとして起こります。

これは、自分の意思では止められないもの。

1回の咳で失われるエネルギーは2KCalです。長く続く咳は、体力を消耗し余病を招きかねません。

できるだけ早くなおしたいものです。

 


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夜に咳が止まらない!その原因とは?

 

昼間はたいして出ない咳が、夜になると止まず眠むることを妨げられる。そんな、つらい咳はなぜおこるのでしょうか。

夜中に起こる咳には、4つの原因があります。

  1. 自律神経
  2. 鼻水と仰向け寝
  3. 乾燥
  4. 喫煙

 

1)自律神経

夜に起こる咳の大抵の原因は、自律神経によるものと考えて良いでしょう。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分類できます。

交感神経は昼間の活動を活発に行えるため心臓の拍動を上げ、呼吸運動を促進するために気管を拡げます。

ところが、眠っているときは副交感神経が優位に働き、呼吸運動を制御するために気管を狭めます。

気管が狭くなったために気道は過敏になり、咳がひどくなります。

 

2)鼻水を仰向け寝

風邪などをひいて鼻の調子が悪いときや蓄膿症の持病がある方は、鼻水と仰向け寝に原因があるかもしれません。

副交感神経の働きのために、涙腺は涙を出しやすくなり鼻水も粘液が増えることで粘り気が減るのです。

この状態で仰向けに眠れば、それら全てが喉に流れ込んでしまいます。

この為、痰が溜まりやすくなり、これを外に出すために咳こんでしまうのです。

 

3)乾燥

乾燥は、そもそも咳の原因ナンバー1です。

夜でなくても乾燥により、咳は増進されるもの。乾燥をしない寝室づくりを心がけましょう。

気管が狭くなる夜に咳がでると、気道粘膜の損傷により一層咳が出て、咳がでると気道は乾燥し、気道が乾燥するために更に咳がでる…という負のスパイラルが形成されます。

 

4)喫煙

風邪や肺炎の完治後すぐは、気道の粘膜が弱くなっています。

症状が良くなったからといって、さっそく喫煙を行うと、どうなるかは安易に想像できますね。

たばこは、吸う人はもとより受動喫煙(喫煙者の吸った煙を吸うこと)により、喫煙と同じ損傷を起こします。

 

咳を止めてぐっすり眠る5つのコツ!

 

  1. 適度に入浴する
  2. マスクを使う
  3. 加湿器を活用する
  4. 蜂蜜を効果的に使う
  5. ホットミルクの意外な効能

 

1)適度に入浴する

41℃のお湯をバスタブに張り、30程度ゆっくりと入浴しましょう。

41℃のお湯につかっていると、眠っているときと同じように副交感神経が優位に働きます。

なのに、なぜ入浴中は夜のようにむせ返るような咳がでないのでしょうか。

それは、蒸気が鼻や口から吸い込まれ、適度な湿り気を気道に与えているからです。

30分くらいの入浴は、体を芯から温めてくれます。

それでなくても咳で体力を消耗していますから、長湯は湯あたりをしてしまいます。

「41℃30分」を念頭に、適度な入浴を行いましょう。

 

2)マスクを使う

日中、外出などで使うマスクを選ぶのは、ちょっとしたコツがあります。

でも、保湿を狙ったマスクですから、鼻と口をすっぽりと覆ってくれて頬の部分に隙間が出来なければ、ガーゼのマスクでも構いません。

マスクをして眠ることで、鼻孔や口元に適度な湿り気を与えることができます。


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3)加湿器を活用する

超音波加湿器も湿度を上げてくれるという意味では、良いかと思います。

でも、水蒸気を散布するタイプの加湿器(一度水を沸騰させるもの)の方がベターです。

なぜなら超音波タイプでは、水や加湿器自体に細菌やホコリ屑が混ざっていると、それを一緒に空気中にばらまいてしまいます。

その点、水蒸気タイプの加湿器は一度熱湯殺菌したお湯で加湿するので、より一層の効果を期待できます。

 

4)蜂蜜を効果的に使う

アメリカの研究で蜂蜜は、子どもようの薬用シロップと同等以上の効果があると発表をしました。

北欧では、古くからこどもが咳をし始めたときには、蜂蜜を食べさせる習慣もあるのです。

蜂蜜には、お茶のカテキンと同様の殺菌を持つ「グルコン酸」が含まれています。

200cc程のお湯に、小さじで2杯程度の蜂蜜をとかしよく混ぜてうがいをしましょう。

蜂蜜湯は、うがい薬として非常に有効です。

 

5)ホットミルクの意外な効能

咳がなかなか取れないと、緊張してしまい眠りに悪影響を与えます。睡眠不足は、ストレスや余病の元ですね。

興奮している神経を静めてくれる「セロトニン」は、体内で作られるものでタブレットのように飲んだり食べたりすることでは増やせません。

この「セロトニン」の原料となるのが「トリプトファン」という必須アミノ酸です。

牛乳には「トリプトファン」がたっぷり含まれています。

これは、「ブドウ糖」と一緒に摂取したとき、もっとも効率よく摂取できます。

前出の蜂蜜は「ブドウ糖」を豊富に含んでいますから、ホットミルクに蜂蜜をとかして寝る前に飲めば、リラックス効果を期待できるとともに、体も温まり一石二鳥と言えるでしょう。

 

まとめ

 

夜、咳が続いていると喉が熱く感じられ、冷たい飲み物が欲しくなります。

これは、既に気道粘膜が損傷し炎症を起こしているからです。

ここで冷たいものを飲むのは、気持ちは良いですが何の解決にもなりません。

入浴でせっかく温めた体や、加湿器やマスクで潤した喉がだいなしです。

それどころか、副交感神経の働きで狭くなった気道を一層緊張状態に落とし入れてしまいます。

また、喫煙をしているひとはただちに禁煙をして下さい。

咳があまり長く続くときは、医師の診察を受けましょう。

咳だけでは、会社や学校を休めませんか?

いいえ。長引く咳の後ろに、糖尿病がかくれていたという例もあるくらいです。

「続くな」と思ったら、すぐ病院へ行きましょう。

 

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